「そういえば、なにか欲しいものないですか？」
はい？　
夕飯時にいきなり言われても・・・

「かあちゃんの誕生日プレゼントですよ。毎年コートなのもね」

あ、そーゆーことね

こちとらあらかたフォーティ
プレゼントも必要ないかと思うのだが
基本的に身なりに無頓着なワタシを見かねてなのだろう
毎年誕プレという名目でオットが服を買ってくれていた

う～ん

欲しいもの

「タオルケット！破けてたとこ縫ってたけどもう限界かも」
「家にあるでしょ」ハナで笑うオット
亡き父の商売物の残りで寝具はやたらとあるのだ
大分処分したんだけどね

「有栖川有栖の新刊が出てた！けどこのシリーズは文庫で揃えてるから
一冊だけハードカバーもな。短編集だし・・・」
聞こえないふりをするオット
本に埋もれた我が家に呆れてるのだ
オットがムコに来る際に一部（200ｋｇ）捨てたんだけどな・・・

「いっそ、ハワイコナとか高級コーヒー買おうか？」とオット
「そんなのもったいないよ！」
・・・・・

欲しいもの、そりゃたくさんあるよ
でもどうしても欲しいもんではない

来年車買わなきゃいけないから、そんなに無駄遣いできないしね
できればそっちに回そうよと言いたいけど
せっかく言ってくれてるのに断るのも悪い

そうだ

「正月実家に帰るときに、母上に香水あげたい」

１月生まれの我が母は旅行好き
本当は先月海外旅行に行く予定だったのだが、
身内にゴタゴタが続いてキャンセルになってしまったらしい
ちょっと元気づけてあげたいなあと思っていたのだ

前にサンプルでもらった某ショップのラベンダーの香水
変な香水臭さがなく、土の香りも感じるナチュラルな香り
ラベンダー大好きな母上が気に入るだろうなと思っていた

「いつかあげたいと思ってたけど、いいお値段なのでね。
ちまちまお金貯めてたけど・・・なんかいつのまにか
あおむしに搾取されてるんだよね～」
「かあちゃん、ちょろいもんね～」

ってことで
今年は「母上に誕プレあげる権利」をＧＥＴしましたとさ